Jul 21, 2011

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 [映画.com ニュース] 第24回東京国際映画祭コンペティション部門の審査員が10月23日、会場となる東京・六本木ヒルズのムービーカフェで会見した。審査委員長を務める映画プロデューサーのエドワード・R・プレスマンを筆頭に、映画プロデューサーのキース・カサンダー、女優のファン・ビンビン、小林政広監督、特殊メーキャップアーティストのレイコ・クルックの5人が顔をそろえ、審査に向けての意気込みを語った。

東京国際映画祭、審査員選びに苦戦「震災の影響ある」

 審査基準についての話題が挙がると、各自がそれぞれの“映画観”をぶつけ合い、熱い論議を展開。プレスマン審査委員長は「私はこれまで、さまざまな作品のジャンルを作ってきましたが、そのジャンルをゴムのように引き伸ばすような作品が見たい」と口火を切ると、カサンダーは「映画は技術的な面がうまく調和したときに、初めて作品になると思う。ですから、中世を舞台にした映画なのに役者の髪型などのディティールが出来ていないと、私はもう全部がだめだと思ってしまうんです」と明かした。

 女優のファンは、「もし映画がひとりひとりの感情を動かし感動を与えてくれたら、作品として成功だと思う」とやんわりと疑問を呈したが、クルックは、「でも感情を引きだすには、テクニックが必要。製作現場では、観客の感情を引き出すために、私も含めてスタッフ全員が技術面で苦労をしています」と経験談を交えて語った。

 小林監督は、「それぞれの製作現場の事情は異なると思う。時間やお金をかければ、それなりの映画になると思いますが、僕らつくり手側は、一度見たら死ぬまで心に残るものをつくるべき。そういう作品を見たいと思っています」とまとめた。

 グランプリ作品は30日に開催されるクロージングセレモニーで発表される。コンペティション部門に入選した15作品の中から、最高賞にあたる東京サクラグランプリ受賞が授与される。


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今年の東京国際映画祭で日本から唯一、コンペティション部門に出品されている『キツツキと雨』の公式会見が10月23日(日)に行われ、主演の役所広司に小栗旬、監督の沖田修一が出席した。

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『南極料理人』が多くの支持を集めた沖田監督の最新作で、ある村にクルーを率いてホラー映画の撮影に訪れた気弱な映画監督と村の武骨なきこりの交流をユーモアたっぷりに描き出す。

映画の撮影現場を描いた作品だが、小栗さんは昨年の『シュアリー・サムデイ』で、役所さんは一昨年の『ガマの油』で共に監督デビューを果たしている。監督としての経験が本作でどのように活かされたかと尋ねられ「(自身の作品は)幸一(小栗さん)のクルーよりはまだ予算のある映画でしたが…(笑)」と役所さん。「いろんな現場を見てきたけど、(本作の)スタッフや俳優はかなりリアルに描かれていると思います。『こういうスタッフやキャストいるなぁ』と楽しんでました。現場の裏をよく知っているので、役に立ったことはたくさんあると思います」と笑顔で語った。

一方の小栗さんは「映画の中で幸一が一度、逃げ出そうとするシーンがありますが、ああいう気持ちは毎日感じてました(苦笑)。『明日、雨降ればいいのに』とか『逃げ出せないかな』と自分も感じていたのを思い出しました」と自らの役どころに強く共感できたよう。

沖田監督は独特のユーモアの発想の源を聞かれて「僕自身もよく分からないですが…」と苦笑しつつ「必死で生きている人たちの物語を作っていくと、自然に人間の持っているおかしみが脚本に乗っていくのかな。それを俳優さんたちが楽しんで演じてくださることでユーモアが生まれるのではないかと思います」と分析した。

小栗さんはそんな沖田監督について「『特に何かダメってわけじゃないんですが、もう1回いいですか』とおっしゃることがありました(笑)。きっと監督にしか分からない微妙なズレがあるんだろうと役所さんとも話してました。どうしたら『これはいい』というところに行くのか? と思いつつ、何を変えるでもなくもう1回やってました」と不思議な沖田ワールドを語った。

東京国際映画祭は10月30日(日)までの日程で六本木ヒルズほか都内各所で開催中。

『キツツキと雨』は2012年2月11日(土・祝)より公開。

特集「東京国際映画祭のススメ2011」
http://blog.cinemacafe.net/special/111020/


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